生産力とは?
最初の記事は生産力について書くって決めていました。
挙げているコンセプトの中に
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サイエンスパックの生産力の向上を目指す
と書きましたが、この''生産力"について基本的なことをまとめておきたいと思います。
生産力とは?
最初このゲームを始めた時は生産ラインをつなげていくことで精一杯でしたが、より沢山の生産品が必要になってきてたところで、いかに(時間的な意味で)効率的に多く生産ができるかについて考えるようになりました。
そこでぼくがこのブログで使う"生産力"は次のように定義します。
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単位時間当たりの生産個数(/s)
注意しておきたいのは、単位資源から得られる生産個数ではないということです。
バニラでやってる方はもちろんいかに限られた資源で多く作るかという課題もありますが、生産力を上げる課題に集中するためにぼくは無限資源modを導入しています。
したがって、いかに超高速運送ベルトをアイテムで埋められるかがメインの課題となります。
生産力を上げるには?
生産力を上げるには、以下の項目によって実現できます。
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同じ生産ラインを並べる
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組立機や炉などのグレードを上げたり、生産速度モジュールを使うことで製作速度倍率を上げる
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生産力モジュールを使用する
しかし生産力が落ちる原因として、次の項目が考えられます。
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十分な素材資源が確保できていない。
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アイテム運送能力が追い付いていない。
基本的にはこの二つだけです。
例えば鉄鉱石から鉄板を生産するラインを考えた時、
多くの炉を並べたり、電気炉を使ったり、生産力モジュールを使うことでより多くの鉄の生産能力が得られますが、炉にくべる鉄鉱石を消費速度と同じ速さで採掘できていなければいけません。
また鉄板を取り出すインサータの動きが遅かったり、入出力の運送ベルトの運搬能力が不十分だと、鉄鉱石が足りなくなったり鉄板が詰まったりして生産力が落ちてしまいます。
したがって、設置した工場が最大生産力を発揮するためには、入力資源の確保と、十分なアイテム運送能力の確保が必要になり、そのためには運送ネットワークの各アイテムの能力を知る必要があります。
具体例を考える
生産力を最大化する具体例を考えます。
1.目標の生産力を決める
例えば
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鉄板から鉄の歯車を毎秒5個生産したい
と定めます。鉄の歯車は通常「鉄板2枚から0.5秒で1個」製作できます。
2.必要な組立機の個数を計算
手で製作した場合、1秒あたり2個製作できます。今回組立機1を使用するとすると、組立機1の能力は製作速度0.5なので、手で作るよりも0.5倍の速度でしか製作できません。
したがって組立機1の個数をn個とすると、目標を満たすためには次の不等式が成り立ちます。
0.5×2×n ≧ 5
n ≧ 5
すなわち最低5個の組立機1が必要となることが分かります。
3.必要な入出力装置を選ぶ
ここは難しいので失敗例を次に紹介します。
生産力が落ちる失敗例と改善例
たとえばこのように配置したとします。このまま経過を観察すると、奥のほうの組立機が動いてくれません。その原因についてみていきます。
原因1: 入力搬送ベルト
その原因の一つに、右側の搬送ベルトの能力が不十分であることが考えられます。
今回の例では毎秒5個の鉄の歯車を製作するため、毎秒10個の鉄板を消費します。
搬送ベルトの運送能力は毎秒13.33個と書かれていますが、これは両側に最大限敷きつめた状態での能力値です。
写真の配置ではインサータはベルトの右側にしかアイテムを流さないため、実質最大運送能力が毎秒6.665個となり、毎秒10個の鉄板をさばけていない状態なわけです。
原因2: 積み下ろしインサータ
ここで原因1から右の運送ベルトを、片側の最大運送能力が13.34/sである赤ベルトに差し替えれば解決できると思いきや、じつはまだうまく最大能力が発揮できません。
それは右下のチェストから鉄板を取り出すインサータの能力が原因です。
具体的な取り出し能力はゲーム中には出てきませんが、独自に計測してみたところ、赤ベルトに対する高速インサータの運送能力は6.02/sほどみたいです。(もちろんインサータ容量ボーナスによりますが今回はインサータ容量3としています。)
これをスタックインサータ(赤ベルトに対する運送能力10.17/s)に交換すると、運送能力が十分になり、無事毎秒5個の鉄の歯車の生産に成功しました。
以上のように入出力装置は、どれか一つでも能力が低いと、生産力がその分しか発揮できなくなります。全体のスループットを上げるには、すべての装置の能力が相応のものでないといけないというわけです。
まだまだ改善の余地はたくさんあるのですが、キリがいいので今回はここまでにします。次回からは実際にプレイで役立つ記事を書きたい。